大越鉉吉入植記念碑
オオコシゲンキチニュウショクキネンヒ
建立:平成15(2003)年9月
■碑文
(正面)
一粒の麦が
この地に
落ちた
(裏面)
大越鉉吉(一八八二~一九七三)は一八九九年、群馬県高崎より単身このインマヌエルの地に入った。熱心なキリスト者であった父米吉の命を受けてである。米吉は、先に入植させた山崎六郎衛門ら五家族が苦難にあることを知り、経済的援助とともに当時十七歳の息子をも送り込んだのであった。鉉吉は只ならぬ開拓の苦労の中、神への信仰を深め翌一九〇〇年十一月十七日、インマヌエル教会で洗礼を受けた。その記念として、このオンコの他数本を植樹した。
この地で四年間を過ごした後、鉉吉は兵役に就き、除隊後は郷里群馬に戻って奉仕団体「寛容会」を創立するなど生涯を福祉活動に捧げた。
鉉吉が植えた木々は、この地を受け継いだ湯元家の人々により大切に守られた。開拓初期のキリスト者の苦難をしのび信仰の証として記念樹の下にゆかりの者が集い、ここに記念碑を建立する。
二〇〇三年九月二十八日
高崎寛容会
日本聖公会今金インマヌエル教会
日本キリスト教団利別教会