青函連絡船殉職者慰霊碑
セイカンレンラクセンジュンショクシャイレイヒ
■碑文
(正面)
[梵字の「バク」]
(側面)
慰霊碑
■解説
碑の正面には梵字の釈迦如来を意味する「バク」、側面に慰霊碑の3字が刻まれている。袖垣の内側には殉難者の氏名を刻んだ真鍮のプレートが嵌め込まれ、外側にはその由来を刻んだ石版が嵌められている。
戦争末期の青函連絡船への空襲や海難事故等による船員犠牲者の冥福を祈るために、1953年(昭和28年)8月14日、青函連絡船殉職者功績顕彰会(青函連絡船の船員を中心とする国鉄職員らによる)によって建てられた慰霊碑である。
1954年(昭和29年)には、15号台風(洞爺丸台風)によって洞爺丸、北見丸、日高丸、十勝丸、第十一青函丸の青函連絡船5隻が沈没する日本海難史上最大の事故が発生し多くの死者がでたが、その時に殉職した職員もこの碑に合祀されている。
■参考文献
「函館市史資料集」第27集(函館市史編纂委員会)、「石碑と銅像で読む近代日本の戦争」(歴史教育者協議会編 高文研発行 2007年)