金原開基百年記念碑
キンパラカイキヒャクネンキネンヒ
建立:平成8(1996)年8月8日
■碑文
(正面)
開基百年
今金町長 村本光夫書
(副碑)
碑文
明治二十九年金原明善翁は今金町に未開貸付地の許可を得、鈴木幾太郎氏を派遣開墾と殖民事業に着手する。明治三十年鈴木幾太郎氏は美濃地方より四十八戸を北金原・南金原に移住させ事務所を南金原(中野倫丸氏宅)に移し開拓事業にあたる。当時は、うっ蒼とした原始林で熊笹や雑草が繁茂し所々に泥炭地あり膝を没する所多く雨露を凌ぐ草小屋を建て寒氣と斗い、飢えを凌ぎ移住民を督励、困苦を共にして逐次開拓を進めた。明治三十四年に至るまで北・南・西金原に二百戸を本土各県から私費を以って入地開拓にあたらせ大農場経営の基をつくる。鈴木氏は事業拡張と共に自作農として金原地区の地主となり経営したが、氏の自主的な考えの上で(農地解放ではなく)小作人を自作農として部落発展を企画された。全国でも珍しい自作農創立の地である。この地に開拓の鍬が下され百年、先人は幾多の試練を乗り越え農業地域発展に尽くされた。その労苦に感謝し開基百周年を迎え記念碑を建立し先人の偉徳を後世に伝え更に金原地区の総意として明るく住みよい地域農業の発展に意を新に邁進する。
平成八年八月八日
金原地区開基百周年協賛会