地鳴りする太鼓山
ジナリスルタイコヤマ
太鼓山は頂上で足踏みするとドンドンと底鳴りがします。まるで地価が空洞で、太鼓のように感じることからこの名がついたといわれていますが、音が鳴る原因は解明されていません。
太鼓山は古生代(5億5000万年前から2億5000万年前)に形成されたチャートや粘板岩、凝灰岩で形成されていますが、こうした地質学的な特徴と音のなる原因との関わりは不明です。
もともと、太鼓山の遊歩道は「鶉山道」と呼ばれる箱館〜江差間をつなぐ街道の一部で、特に箱館開港の安政年間以降は、江差商人などが道路開削などに務め、整備されてきた歴史があります。明治元年に館城に松前藩主徳広が入城した時には、太鼓山の麓で住民が出迎えたといわれています。
「太鼓山」の名称は大正時代に俄虫小学校(現厚沢部小学校)の安藤市兵衛校長が子どもたちと一緒に登山をした際に、「これは太鼓山だ!」と大声で叫んだことが由来だといわれています。
昭和60年に、旧道を利用して遊歩道が整備されました。