石碑「江差追分節記念碑」

セキヒ「エサシオイワケブシキネンヒ」

【正面】
江差追分節記念碑　　北海道庁長官 佐上信一

【裏面】
松前江差の鴎の島は地から生えたか浮島か　　昭和七年十一月建立
江差追分会本部　会長鴎浜翁高野小次郎・浅木福三・山田玉蔵・宇佐美源蔵・船木賢治・小路梅太郎・金森勇・金田仙次郎・吉田勝之助・佐々木栄太郎・村田幸一・蔦谷丈八

【台座】
碑記
古来我地方ニ追分節ナルモノアリ歌調繊麗優佳ニシテ内地追分ノ比ニアラス往年同好者平野源三郎村田弥六氏等関東関西ノ地ヲ歴遊シ宣伝大ニ努ム当時追分ノ妙手トシテ内野中将ヨリ鴎浜翁ノ号ヲ得タル高野小次郎其同士ト共ニ江差追分会ヲ組織シ爾来北海東北関東関西ノ各地ニ招聘セラレ公開スルコト十数回今ヤ全国津々浦々ニ到ルマテ我江差追分節ヲ称揚セサルナキニ至ル仍テ碑ヲ建テ茲ニ会員名ヲ録シテ以テ記念トナス
昭和七年十一月　簗瀬仁右衛門書

昭和7年(1932)に建立された江差追分の記念碑。

江差追分が日本全国に知れ渡ってきたことや、江差追分会を組織して全国で歌を披露していることなどを顕彰した石碑。

現在よく唄われている「鴎の鳴く音に…」の歌詞ではなく、当時よく唄われていた「松前江差の　鴎の島は　地から生えたか　浮島か」の歌詞が記されている。