西条八十の歌碑
サイジョウヤソノカヒ
■碑文
(表)
眠れる君に捧ぐべき
矢車草の花もなく
ひとり佇む五月寒
立待岬の波静か
おもひでの砂ただひかる
捧 啄木 西条八十
(裏)
昭和三十四年九月三日着工
昭和三十四年十月廿三日完成
函館ライオンズクラブ
函館東ライオンズクラブ
設計者 田上義也
函館市東川町
彫刻人 林貞蔵
■解説
昭和33年10月、この地に石川啄木像が建設されたが、その後、詩人西条八十が訪れて、上記の追悼詩を詠んだ。この時の詩を詩碑にしたもので、花崗岩の台石の上の仙台石(黒色粘土板)に詩が刻まれいる。
昭和53年4月、国道378号拡張のため現在地に移設された。
■参考文献
「いしぶみ」(函館市役所土木部公園緑地課 1983年)、「函館市史資料集」第37集・第46集(函館市史編纂委員会)