■解説
函館上水道は、横浜に次いで2番目の近代的上水道で、1889年(明治22年)9月20日開通式が行われた。日本人設計監督(施行)による上水道としては、日本で最初である。使用した鉄管は、横浜のイリス商会を通じ、イギリスより帆船マスリン号で函館港に運ばれた。
イリス商会は上水道記念に、1888年(明治21年)に2基の大噴水器を函館市に寄附した。当時は、公園中央と西川町遊園地に設置したが、その後、北海池に移されたものは、こわれてしまい、現在は、1基だけとなった。
■参考文献
「函館公園」(函館市役所土木部公園緑地課 1987年)