五稜郭裏門橋碑
ゴリョウカクコウエンウラモンハシヒ
■碑文
(表)
特別史跡 五稜郭跡
(側面)
昭和四十三年三月二十六日建設
史跡指定 大正十一年十月十二日
史跡追加指定 昭和四年四月二日
特別史跡指定 昭和二十七年三月二十九日
(裏)
函館市
文化財保護委員会
■解説
五稜郭に出入りする橋は当初、表側に3、横側に1、裏側に1の合わせて5橋あったが、後には表側に2橋、裏側に1橋、合わせて3橋しか残っていなかった。それらの橋は、いずれも後に掛け替えられたもので、初めからどの橋にも橋名はなく、付近の人々は裏門にあるこの橋を裏門橋と呼んだ。
しかし、この裏門橋が老朽化して危険だったため、一時通り抜けが禁止された。付近の人々は通り抜けができず、外郭を遠回りしなければならなくなったため、復旧を要望する声が高まった。また、橋の残骸を見苦しくさらしておくのは観光にも悪影響を与えるとして、市が永久橋への掛け替えを計画し、1964年(昭和39年)10月に着工、11月末日に竣工した。橋は鉄筋コンクリート造だが、旧橋と同様、周囲の景観に配慮したデザインとなっている。
同年12月1日には、渡橋式が行われた。
■参考文献
「函館市史資料集」第46集(函館市史編纂委員会)