渡島當國観音三十一番札所石柱
オシマトウコクカンノンサンジュウイチバンフダショセキチュウ
■碑文
正面 番(上部は欠損)
■解説
嘉永元年當國札所三十一番
渡島國観音霊場として松前ー上ノ国ー江差ー乙部ー熊石間の各寺院33ケ寺に観音像を安置しその目印として花崗岩で15cm角丈地上1mの石碑が建てられてありましたが、途中半分から折れ、下半分番から下のみ在りその上は何処に行ったものか紛失し見当たりません。
この石碑は一つの指導票であり目印でもあった訳です。薬師寺の観音様は第31番の如意輪観音の印なのです。当時は鰊も多く取れ、松前からは勿論内地(本州)方面からも多くの漁師達が鰊を求めて来たのですがその家族近親者達が、大漁と海上の安全等の祈願をし33番の観音様巡礼をしたものと思います。
■参考文献
2007『熊石史実年表』八雲町編