瀬棚線鉄道工事殉難者慰霊碑
セタナセンテツドウコウジジュンナンシャイレイヒ
国鉄瀬棚線建設工事で犠牲となった強制労務者の慰霊碑。
昭和2(1927)年に着工された国鉄瀬棚線の建設工事で犠牲となった「タコ部屋」強制労務者の実態を掘り起こそうと、今金町内の教職員らが昭和50(1975)年に美利河墓地の笹やぶから8遺体を発掘、火葬して花石地区の寺に安置した。これがきっかけとなり、その遺族を探す運動から慰霊碑建立運動に発展し、今金歴史を探る会(杉本省吾会長)が中心となって募金活動に乗り出し、建立が実現した。
建立:昭和52(1977)年11月
■碑文
昭和三年瀬棚線敷設工事の際タコ部屋組織の中で土工として働き苛酷な条件の中で病没或いは事故死を遂げし人々十三体無縁として野に葬られしを今金歴史を探る会の人々の手によって発掘され本籍氏名を明らかにし今更めて茲に篤く葬り冥福を祈らんとするものなり
昭和五十二年十一月二十三日
今金町開基八十年並びに瀬棚線開通五十年を記念して
今金歴史を探る会建立
■参考文献
改訂今金町史(下巻)