服部圓太郎頌徳碑
ハットリエンタロウショウトクヒ
建立:昭和21(1946)年10月
■碑文
服部円太郎氏ハ愛知県ノ人ナリ 明治三十六年四月金原ニ移住セシヨリ恙ニ辛酸ヲ嘗メ荒無地ヲ拓キ、又屡々聨合会長ニ選バレ部落ノ発展ニ畫瘁セリ、時ニ自作農創設ニ当ツテハ金原明善、鈴木幾太郎両翁ノ意思ヲ継ギ寝食ヲ忘レテ奔走シ遂ニ小作地千町歩ノ開放ヲ完成セリ 今開村五十周年記念ヲ迎ヘ自作農創設セラルルニ当リ部落民相謀リ茲に徳ヲ頌シ其ノ功績ヲ不朽ニ伝ヘン為頌徳碑ヲ建テシ所ナリ
昭和二十一年十月
金原・鈴金部落一同
後藤仙南 謹書
■解説
服部は明治8年、愛知県海部郡十四村に生まれ、明治36(1961)年に利別村金原に入植。以来、農業を経営する傍ら金原地区や利別村の要職を歴任し、常に地域を巡回して各戸と村役場との協調を図った。公正なる意見をもち住民の信頼も厚く、自治行政の発展に大きく貢献した。その服部の功績を讃えるため、金原・鈴金住民一同が建立したもの。
■参考文献
改訂今金町史(上巻)