後藤寅之助頌徳碑
ゴドウトラノスケショウトクヒ
後藤寅之助の頌徳碑。
建立:昭和21(1946)年10月
後藤は慶応元(1865)年宮城県名取郡中田村に生まれ、明治16(1883)年郷里において小学校教員として教鞭をとっていたが、北海道開拓を志し、明治35(1902)年に渡道。利別村を永住の地と定め、現在の金原小学校にあたる第五利別尋常小学校長を拝命。以来27年間にわたり同校で教鞭をとり退職した。この間、各種教育専門職を兼任し、寝食を忘れて子弟の教育にあたった。また利別村村会議員を3期務めるなど、地域社会の発展に貢献した。
■碑文
後藤寅之助翁ハ宮城県ノ人ナリ、明治三十五年三月、金原小学校ノ初代校長トシテ赴任以来二十八年間、身ノ栄達ヲ顧リミズ只管子弟教育ニ専念シ部落教科ニ挺身セリ、又退職後ハ村会議員、学務委員等ノ公職ニ選バレ村治ノ発展ニ貢献スルコト頗ル大ナリ、今ヤ翁ノ薫陶ヲ受ケ人ト為リタル者祖父子孫ノ四代ニ亘リ其ノ成果ハ宛然トシテ部落ノ文化ノ淵源ヲ為セリ、今開校四十五周年、開村五十周年記念ヲ迎フルニ当リ翁ノ偉業ヲ景仰スルヤ切ナリ 茲ニ同窓会並ニ部落民相謀リ頌徳碑ヲ建設スル所以ナリ
昭和二十一年十月
冨田青芳 書文
■参考文献
改訂今金町史(上巻)