二股温泉の石灰華
フタマタオンセンノセッカイカ
二股温泉の石灰華、いわゆる湯の華は、温泉中に多量に含まれた炭酸石灰成分が、温泉の湧出によって温度・圧力が低下し、水分も多少蒸発して沈殿したものです。
沈殿物は、堆積したり、あるいは鍾乳洞のように垂れ下がったり、種々の奇形を呈しています。また、その沈殿速度が大変速いので、わすか半月で様々な型の置物ができあがります。
長さ約400m、幅約200m、厚さ最大25mで、段丘上の丘をつくるこの石灰華の規模は、世界においてもアメリカのイエローストーン、マンモス・ホットスプリングの石灰華の他に例がなく、学術的に非常に貴重なものです。
1965年6月14日、北海道指定天然記念物に指定。