猫塚ねこづか 松前藩の一員として函館戦争に従軍し、武勇伝を残した雷公神社22代宮司大野重敬が、ある夜うたたねをしていたところ、旧幕軍の武士が怨霊となってあらわれ、勝負を挑んできました。重敬は驚きながらも床の間の刀で切りつけたところ、「ギャッ」という悲鳴を残して消え去りました。残っていた血痕をたどっていくと大きな古猫が額を割られて死んでいたということです。 哀れに思った重敬は、その古猫の死骸を庭に埋め石祠を建て、椿を植えました。