逆さ水松

さかさみずまつ

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愛宕神社の東側に水松が1本人目を引いています。地元の人はこれを「逆さオンコ」と呼んでいます。天文17年(1548)南条広継は勝山館の城代となりました。広継の妻は4代季広の長子であったが女であるため、家督を継げず、聟の基広に家を継がせようとしましたが季広に討たれたため、弟の舜広、元広に近習を使って毒を盛らせたことが露見し自殺させられています。
広継は固く身の潔白を誓い、棺に入り、自ら命を絶ったが、その時、1本の水松を与え棺の上に逆さに生けさせ「水松が根付いたら身に悪心のない証であり、3年たっても遺骸が腐っていなかったらそれこそ潔白の証である。」と遺言し、節を抜いた青竹で呼吸しながら鉦を鳴らせて経文を読経しました。
その水松が成長し、逆さオンコになったといわれています。

大エリア 上ノ国町
小エリア
所在地上ノ国町字桂岡
制作時代 中世
主題時代 中世
カテゴリ 歴史