迫田家文書は、明治政府による試験農場である開拓使七重官園の職員だった迫田喜二によって残された筆記録・書籍・辞令・地券など235点からなる文書類である。
特に、明治8年から15年までの間、七重官園で教授された西洋果樹や野菜の栽培法、家畜の飼養と治療法や製酪、醸造・加工法、魚種のふ化実験などが記録されており、指導にあたった御雇外国人の名も記されている。
殖産興業の一環として、近代農業の指導センターとして大きな役割を果たした「七重官園」の事業内容や技術水準を知る資料として重要であるため、昭和59年に七飯町指定文化財に指定された。