建立:大正3(1914)年5月
明治30(1897)年7月利別村(現今金町)創立とともに初代戸長に迎えられたのは浅田雄二郎であった。
浅田は嘉永2(1849)年石川県金沢市の生まれ。明治17(1884)年に俄虫(厚沢部町)ほか六村戸長、さらに瀬棚・熊石などの戸長を経て本村に転じ、拓殖行政の基礎をまとめあげた。その後乙部村長に転じ、明治39(1906)年の利別村二級町村制施行によって再び初代村長に就任、子弟の教育に奔走し、町内八か所に学校を創設教育の普及を図った。さらに道路開削、河川改修治水事業、洪水防止にも献身され、この功績が認められ、明治43(1910)年道庁長官より銀時計一個、翌年金100円が授与された。明治45(1912)年7月病没。浅田村長の業績をしのび、住民の手づくりの手により大正3年に記念碑が建立された。
■参考文献