日進開基百年記念碑
ニッシンカイキヒャクネンキネンヒ
建立:平成22(2010)年9月
■碑文
(正面)
開基百年
(副碑)
日進百年之碑
碑文
明治四三年前人未踏のこの地に、桧山支庁の植民計画地区により入植した先人によって、日進開拓の歴史が始まる。
昼尚暗い密林で、熊狐が出没し冬は豪雪の厳しい自然環境に耐え、幾多の苦難を乗り越え原始林を伐り拓き焼畑開墾に励んだのである。
その後この肥沃の土地を求め、近隣から移住農家が相次ぎ川得て森林資源豊富のため、炭焼き、柾割り職人なども移住し大正七~八年には一八〇余戸の集落となり、市街地には三〇数戸が密集し、駅逓を始め各種商店が軒をつらね、活気あふれる全盛期をむかえた。
然し次第に地力の減退と、連年の冷害凶作により生活は困難を極め、他に土地を求め転出者が続き、戸数は減少したが一方で酪農で再起の桟運となった。
戦後になって国の施策による開拓入植者は、大阪開拓帰農団を始め四国・九州・長野・青森・道内そして地元の次男、三男入植と続き百戸余を数えたが、いずれも劣悪な荒廃地入植のため営農できず、殆どの開拓者が離農転出となり、現在はかつての一割に満たない小集落となったが、助け合いながら畑作、酪農を営みこの地を守っている。
ここに開基百年にあたり記念碑を建立し、先人の苦労を偲び後世に残すものである。
平成二二年九月
日進自治会