霰庵の句碑
アラレアンノクヒ
■解説
文化12年(1815)に建てられた句碑。
松尾芭蕉の「いかめしき 音やあられの 桧木笠」の句を刻んでいる。
蕉風俳諧の流れをくむ太呂が江差を訪れ、「霰庵」という俳句結社を作った時に建てられた。
松浦武四郎は、江戸時代末に蝦夷地を訪れた時に記した『再航蝦夷日誌』で、現在地付近にあったこの句碑について記している。
霰庵という庵がある。この庵に篠山という俳人が住んでいたそうだが、今は壊れてしまいない。かたわらに翁塚がある。
明治5年(1872)に火災に遭い、石碑が傷んだ。
昭和6年(1931)に鴎島の厳島神社境内に移されたが、平成24年(2012)に現在地へ移動した。
江差町指定有形文化財(昭和52年2月17日指定)。